パターン教室で習ったトレンチベスト(ノースリーブのトレンチコート)をドール服ソーイング教室で製作しました。ファッション誌やTVで見かけるトレンチベストを教室の生徒さんも愛用されており、実物を見せていただくとステキでした。先生もドール用にパターンを考え、試作されて教室での作品製作になりました。ロングベストなのですが、胴長でぽっこりお腹のキューピーが着るとこんな感じになりました。
ファッションの特徴
基本はトレンチコートなので前身頃はダブルです。肩先が落ちたドロップショトルダーです。ラグランスリーブです。
台付きの衿、背中の覆いはレンチコートのベーシックなデザインを活かしていますが、覆い(アンブレラヨーク)の裾がドレープするようにデザインされています。脇裾にスリットが入り、裾を広げ、前身頃と後身頃の丈を変えています
。後身頃の中央には三角のまちタックが入っています。総裏付きです。キューピーママが苦手な箱ポケットも付いています。
キューピーの注意点
キューピーは首チョー短く、肩の上は頬、鎖骨の上は顎です。キューピーが、台付き衿の洋服を着ることはないと思っていました。
momolita先生は、キューピーもが台付き衿のトレンチベストを着ることができるように、衿付けとなる首周りを大きく開けるという工夫してくださいました。今回はラグランスリーブなので肩縫いの幅として7㎜を確保しなくても良いからできたようです。
教室での製作作品
身頃の布は3種類あり、前後身頃の色の組み合わせは自由です。衿とラグランスリーブは濃い目のグリーン。衿の裏地と身頃の裏地を合わせると布の種類は5種類です。型紙を布に貼る前から色の組合わせに悩みます。
裏地にスプレー糊をふる場合、生地が薄いので糊をつけすぎないように気を付けます。型紙にのりをスプレーした後、型紙を他の紙に貼ってから裏地に張り直すくらいでちょうど良い糊加減になります。
後身頃の三角マチの作り方にノウハウがあります。三角マチの上の縫い代は布の表側に折り、裾の縫い代は裏に折りステッチをかけ、タックを折っておきます。後身頃のマチ部分は三つ折りにしておきます。この三つ折りに三角マチを挟み、ステッチをかけます。ボンドで三つ折りを固定しておくと縫いやすいです。反対側の三角マチも縫いますが、後身頃の背縫いがあるので縫えるところまで縫います。背縫いとの境に止のステッチをかけておきます。
ブライスちゃんは、着丈が長く裾広がりのベストが似合います。キューピーは身長が低いので着丈が短くなり、ブライスちゃんと同じように裾を広げると長さ方向より横幅方向のほうが長くなってしまいます。実際よりぽっちゃり見えます。先生は、出来上がりを改良すればもっと可愛くステキになるとその場で型紙を書き直して下さいました。これって、キューピーママの宿題ってことですかね!
宿題となった改良型
翌日、忘れないうちに先生が改良して下さった型紙でトレンチベストを仕上げました。
改良版(着丈を長く、裾幅を狭める)の方が断然かわいいです。ありがとうございます。ちょっとしたことですが、出来上がりがこんなに違うんですね。改良前と後の違いを型紙で比較して見てください。
型紙
改良前の型紙
改良後の型紙
ドール服製作教室での作品