タックワイドパンツのジャンプスーツをカッコよく着たいキューピーは、ママの試作品には満足できませんでした。カッコよくない一番の理由は、ワイドパンツであるにもかかわらず足の付け根でパンツが食い込むように見える点です。ドール服ソーイング教室のmomolita先生に相談をしました。型紙を修正して下さりとてもカッコよく見えるジャンプスーツになりました。
デザイン
3種類のポケットがポイントです。ウェストは、ウェストラインから5㎜下げて6㎜のベルトがついてローウェストになっています。ベルトは、トップスの見返しと一緒に縫うように設定されています。
ベルトの縫い代に注意してパンツとトップスを縫い合わせます。パンツの後身頃にはヨークが付いています。フラップポケットの位置を調整しないと縫い代が重なり合ってしまうので注意しましょう。トップスは裏地付きです。とっても手が込んだデザインです。
問題解決
ワイドパンツが足の付け根で食い込む状況を改善するパターン上の方法は、わたり幅(足の付け根部分の幅)を長くすることだそうです。
わたり幅は股ぐり寸法とも言われます。キューピーママはこのわたり幅を12㎜(写真左)にしていました。先生は8㎜長くして20㎜(写真右)にしてくださいました。股下の長さを表す赤い線の長さとカーブが違います。キューピーのお腹が出ている分をわたり幅で調整していることがよくわかります。考えもしませんでした。先生、ありがとうございます。
大変だったポケット
先生の型紙を見てキューピーママはフリーズしました。その理由は、トップスに箱ポケット、パンツのヒップ側にフラップポケット、パンツのフロントにタック付き切り替えポケットが描いてあったのです。
3種類6個のポケットを身長20cmのキューピーの服に付けるんです。キューピーママの試作では、メインデザインとなるフロントのタック付き切り替えポケットのみでした。これらのポケットは見せかけではなく、ちゃんとポケットとして機能しています。先生のレベルは高く、これからの必須技術になりそうです。練習しなくちゃね。
ジャンプスーツの着脱も大変
ウェストと着丈等がピッタリ仕上がっているので着脱が困難です。トップスの箱ポケットが裂けそうになります。キューピーの腕も外れそうになります。タイトな服の場合、ドールのパーツを外して着脱させることがよくあるそうです。ファッションは苦しみを伴うのかもしれません。
さらに高みを目指すなら
わたり幅を長くすることで股下の部分の布分量が増えました。足元から股下部分を見た時、パンツ感が少ないです。もう少し足を意識してスッキリさせること、着脱の難易度を下げたいです。先生の問題点解決策を応用してもう少し発展させてみたいと思います。でも、ポケットという難関が立ちはだかっています。悩ましいです。
先生の型紙
momolita先生の型紙です。
キュピーママの試作品
キュピーママが自力取り組んだタックワイドパンツのジャンプスーツです。肩を縫い合わせない手抜きのトップスになっています。後身頃を中心に裁断すると前身頃がバイアスになります。たまたま使用した生地が縦ストライプだったので、前身頃が斜めストライプのデザインのように見えます。デザインを意識したわけではありません。デザインと言った方がいいかもしれませんね。ウフ!
お気に入りポーズ