MDFPTのタイトル「Border」のプロジェクトの中でMitsukiキューピーは、生活の一部がオンライ化する中で気づいた世界がありました。ディスプレイ画面内の二次元空間と画面で繋がっている三次元空間が同時に存在している点です。この「二次元と三次元」をフレームが分けると考えファッションをデザインしました。2つの空間と繋がりを表現した衣装をご覧ください。
フレームが分ける「Border:二次元と三次元」とは
二次元は写真や絵画・映像など長さと幅を持つ独立した広がり「面の世界」を指します。三次元は縦・横・高さの3つの座標で表す広がり、「私(キューピー)が存在している世界」を指します。「面の世界」を強調する囲いを「枠(フレーム)」と捉えました。二次元の世界と三次元の世界を分けるものがフレームと考えました。
ファッション解説
今回は、フレームの中でもファッションとつながりが深い鏡を取り上げました。鏡は見る人の心境を写すものでもあります。心の様を様々な形の鏡を組み合わせることによって表現しました。
現実の元錯覚する姿を映す鏡の構造をヨークに配置したオーバースカートで表現しました。一層目となるガラスの背面の黒のプレートは、重厚感のある黒のエナメル素材を使用しました。二層目となるガラス裏面の銀は、艶感のあるシルバーのナイロン素材を使用しました。三層目となる鏡面は、透け感のある白のオーガンジーを使用し、これらの素材を何枚も重ねました。
二次元空間と三次元空間の繋がりが希薄で不安な様子を表現しました。
型紙
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