キューピー&ファッション 

キューピー人形用の洋服を作ってファッションを楽しむ

私的と公的を分ける「Border:承認欲求」:MDFPT (型紙あり)

 MDFPTのタイトル「Border」のプロジェクトの中からRinoキューピーのファッションを紹介します。Rinoキューピーの就職活動は、コロナ禍のため殆どがリモートで行われました。この時のファッションは、画面に映る上半身はリクルートスーツ、画面に映らない下半身は部屋着のままという状態の時もあったそうです。就職活動におけるファッションについて実体験にもとづいて公的と私的を分けるものは「承認欲求」であると考え衣装をデザインしました。みなさんならどんなデザインにしますか。イメージされた衣装と比較しながらご覧ください。

背景画黒だとリクルートスーツのジャケットが見えないので白い紙を置きました。

私的と公的を分ける「Border:承認欲求」とは

公共の場(電車の中など)で化粧をする人を例に説明します。電車という公共の場で化粧をしている人は、化粧後に向かう場所や会う人に自分を認めてほしいという願望が存在する。電車内で同席している人に自分を認めてほしいと思っていないため、化粧をするという行為に対して違和感がない(何と思われても気にならない)。

 自分を認めてもらいたい場が「公的な場」、それ以外は「私的な場」となっている。公的と私的を分けるBorderは「承認欲求」であると定義した。就職活動では、「私を承認してほしい」採用者に見える部分上半身が「公的」、見えない部分下半身は「私的」である。

ファッション解説

 衣装の上半身で「公的」、下半身で「私的」を表現しました。上半身は公的ですからリクルートスーツの代表である白いシャツ(夏場のため衿なし)と黒のテーラードジャケット、下半身は私的ですから部屋着としてパジャマを着用しました。

 パジャマは左右で長さと柄を変えることによる多様性を表現しました。私的空間と公的空間の狭間の不安感をパジャマの上をオーガンジーで覆うことにより表した。上半身の公的に近いウェストにはオーガンジーを重ね、強い不安感と公的部分と私的部分の曖昧さを表現した。

オーガンジーの下のパジャマ部分が見えます。

製作してみて

 リクルートスーツ部分とオーガンジーに覆われたパジャマ部分の融合が予想以上に違和感がなくて驚きました。違和感がないというよりこれまでのキューピーの衣装にはないかわいらしさがありました。好きです。

型紙

ジャケットとパジャマ部分に分かれています。

 PDFの型紙データはこちらです。

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