キューピー&ファッション 

キューピー人形用の洋服を作ってファッションを楽しむ

センターポジションは誰!タックワイドパンツのジャンプスーツを着たキューピー軍団。(型紙あります)

 タックワイドパンツのジャンプスーツをカッコよく着たくてママの試作品になかなか「OK」を出しませんでしたが、4着目で遂にお気に入りができました。パッと見た目の違いは少ないですが、こだわり満載です。皆さんのキューピーにも似合うと思います。何度も製作して失敗を重ねたキューピーのママが製作の手順を記しています。本人が忘れないようにするためかもしれません。

足の付け根のラインがきれいです。ここがポイント💛

たかみを目指した作品の問題点

 前回の作品製作でこうなったら更にキューピーが喜ぶだろうなと思われた点を改良しようと奮闘しました。問題点1は、股下のわたり幅を長くしたことで股下の布分量が増えパンツ感が少なくなっていました。問題点2は、ファッションに重点をおき、カッコよく見せるため着脱が難しくなっていたことです。

改善1

センターポジションがgoodです。

 きれいなシルエットのパンツ感を演出するためには、ドール服製作教室のmomolita先生のアドバイのように特殊体型のキューピーの腹部から股下部分のサイズが問題です。

 そこでワイヤーをキューピーの腹部から股下に沿わせて形状を書き写すことにしました。キューピーの体の断面を写したことになりますね。

この形を使ってパンツの型紙を描き試作しました。納得できる良い出来栄えでしたのでこのパンツの型紙をもとにタックワイドのパンツの型紙を描き直しました。

改善2

センターポジションがgoodです。

 改良点1でキューピーの体型に沿った型紙ができたので着脱の難易度を下げる必要度は下がりました。念のため、ベルト幅5㎜を6㎜に広げ、ベルトの下部分に1㎜余裕を持たせることにしました。これでパンツ部分の縦方向に2㎜余裕ができました。

製作手順

 製作手順は面倒ですので読み飛ばし、キューピーを見てください。

トップスの作業
  1. 前身頃に箱ポケットを付けます。ポケット口布を型紙ごと両端を折りアイロンをしっかり当てておきます。型紙を剥がし2つ折りにしてもう一度アイロンを当てて形を固定します。身頃の表側に縫い付けます。ポケット口布の端までしっかりミシンをかけます。
  2. 前身頃と後身頃の肩を縫っておきます。裏地の肩も縫っておきます。
  3. 表と裏地の身頃を中表に合わせ、袖ぐりを縫います。
  4. 表身頃見返しと裏地を中表に前橋を前立ての半分まで縫います。表身頃は見返し分があるのでたるみがあります。縫いこまないように注意します。見返しを整えて衿ぐりを縫います。縫い代は裏地側に倒しアイロンでプレスします(このアイロンプレスがきれいに仕上げるコツです)。鉗子などを使って表に返して形を整えアイロンで仕上げる。裏地とポケットが付いているので返しにくいですが、引っ張りすぎないように注意します。
  5. 裏地の前後身頃を中表に合わせ脇を縫います。表地も同様に前後身頃を中表に合わせ脇を縫います。それぞれ縫い代を割りアイロンでプレスします。
パンツの作業
  1. 後パンツのヨークと本体を繋ぎ合わせ、押さえミシンをかけます。ヨークのすぐ下に箱ポケットが付くのでヨークを先に仕上げます。フラップポケットに厚みがあり、ヨークの押さえミシンがかけにくくなるためです。
  2. 表布の裏側に貼った型紙を剥がし、表側に貼り直します。フラップポケットを左右対称に作るためにはポケット位置が重要になるからです。貼り直しをするためにも型紙を布に貼る時はスプレー糊を使用しましょう。
  3. フラップポケットのフラップ部分を表布と裏布を中表に合わせて縫い、表に返してアイロンでプレスし押さえ縫いをします。
  4. ポケットフラップを付け位置に中表に縫います。玉縁布はフラップに突き合わせに縫います。後パンツの裏側を見るとポケットの2本の縫い目が見えます。この2本の間にハサミを入れてフラップポケット部分と玉縁布を裏側に返します。この時、最も重要なポイントははさみの入れ方です。よくYの字(横向き)にハサミを入れると言われますが、Yの字は気にせず2本のミシン目の端からできる三角部分が大きくなるようにしてください。
  5. ポケットフラップに縫い代にポケット裏地を縫い付けます。玉縁布の両端をポケット裏地に縫い付けます。フラップポケットに関してはポケットを上手に作るコツの記事を参照してください。詳しく書いています。
  6. 前パンツのタックを記しで折りアイロンでプレスしておきます。タック上端の縫い代部分で押さえ縫いをしておきます。
  7. 袋布と前パンツを中表に縫い、ポケットがカーブになっているので縫い代に切り込みを入れます。縫い代を袋布側に折り、居り癖を付けてから表に返し、押さえ縫いをします。
  8. ポケット向こう布と袋布を重ねて縫います。ポケット口を前パンツに仮止めしておきます。
  9. 前後パンツを中表に脇を縫います。向こう布の部分の縫い代は後パンツ側に倒し、押さえ縫いをします。縫い代を割り、裾を仕上がり線で折って縫います。
  10. パンツとベルトを中表に縫い合わせます。ベルトはパンツ側と身頃側で形が違うので注意します(♡マークを合わせます)。
トップスとパンツの合わせ作業
  1. 身頃とベルト(パンツとベルトは縫い合わせ済み)を中表に縫い合わせます。上下の縫い代をベルト側に倒し、上下それぞれ押さえ縫いをします。
  2. 前身頃の見返しは半分しか縫っていませんでした(ベルトと縫い合わせるため縫い残していました)ので前身頃を裏返し、身頃と裏地を中表に見返しの下部分を上部分につなげて縫います。
  3. 裏地の裾を出来上がりに折り、ベルトを覆い隠すようにまつり縫いをします。
  4. 前立てから衿ぐりを経て前立てまでを押さえ縫いします。袖ぐりも押さえ縫いをします。
  5. 前パンツを中表に合わせ前股上をあき止まりまで縫います。
  6. 前後パンツを中表に合わせ股下を縫います。
  7. ボタンとスナップボタンを付けて出来上がりです。今回はベルト通しも付けました。

型紙


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