ドール服のソーイング教室でフラップポケットを習いましたが、中々上手くできません。特に左右のポケット位置を対象に作ることが難しいです。何度も製作して失敗を重ねたキューピーママが製作のコツと手順を写真付きで解説します。本人が忘れないようにするためかもしれません。この技術を手に入れれば、キューピーの何気ない服もワンランクアップしたおしゃれ着に変身します。キャー、素晴らしいです!!
フラップポケット
フラップはパタパタと開閉するモノを意味し、洋服ではポケットの中が雨で濡れないようフタをするパーツになります。雨が降っていない時は、パタパタしないようポケットの中に収納されているもののようです。収納時、ポケット口が見えるので玉縁になっています。フラップをポケット内に収納している姿を見かけることがなく、本来の機能というよりは洋服のデザインの一種として位置づけられているようです。昔、TV番組「相棒」で杉下右京さんがフラップの話をしていました。
製作手順
- 後パンツのヨークと本体を繋ぎ合わせ、押さえミシンをかけます。ヨークのすぐ下にフラップポケットが付くのでヨークを先に仕上げます。フラップポケットに厚みがあり、ヨークに押さえミシンがかけにくくなるためです。
- 表布の裏側に貼った型紙を剥がし、表側に貼り直します。フラップポケットを左右対称に作るためにはポケット位置が重要になるからです。張り替えた型紙の線とフラップの線を合わせます。
- フラップポケットのフラップ部分を表布と裏布を中表に合わせて縫っておきます。ポケットの角をカーブにしたりしっかり角を作るのは難しいです。キューピーママは試行錯誤の末、ポケットの角はミシンの針目2目分を斜めに縫っています。カーブ・角というほどでもないやわらかい線ができあがります。 裏返す前にポケットの角に当たる部分の縫い代を2㎜程度カットしておきます。裏地側に縫い代を折って癖を付けておくときれいに仕上がります。
- フラップポケットを後パンツにつけます。玉縁布とのセットですので玉縁布とフラップポケットの両方に縦の中心線を描いて位置合わせをします。パーツが小さいので待ち針を打つと浮き上がって位置がずれやすいです。スプレー糊が付いたあまり型紙をテープ代わりに使ってポケットのパーツを固定します。 せっかく固定しても縫う時の針位置によって押さえが根が布をずらしてしまします。針の位置はポケットパーツにぎりぎりかからないところにセットしましょう。布のずれを最小限にすることができます。玉縁布はフラップの縫い目より左右1㎜ずつ控えて縫います。玉縁布の縫い目の方が2㎜短いということです。
- 後パンツの裏側を見るとフラップポケットと玉縁布の2本の縫い目が見えます。この2本の間にハサミを入れてフラップポケット部分と玉縁布を裏側に返します。 この時、最も重要なポイントははさみの入れ方です。よくYの字(横向き)にハサミを入れると言われますが、Yの字は気にせず2本のミシン目の端からできる三角部分が大きくなるようにしてください。 また、縫い目に向かって思い切ってハサミを入れましょう。何度も切ると布端がほつれやすくなります。大事な三角部分が無くなってしまいます。フラップポケットの生命線です。しっかり、三角形を切り出しましょう!
- ポケット裏布をつけます。フラップを上げた時、玉縁布の上の部分とフラップ部分の間に隙間が見えてしまいます。
ポケットを付けた洋服