キューピー&ファッション 

キューピー人形用の洋服を作ってファッションを楽しむ

キューピーのお腹ポッコリ問題を解決!デニムに挑戦。詳しい製作手順と型紙あります。

ちょっとポーズとってみました。

 ドール服ソーイング教室でベルトがウェストから5㎜下がったローライズのデニムを製作する予定でした。完成作品は前パンツのセンター部分が10㎜以上深いローライズになってしまいました(先生の想定以上のポッコリお腹だったようです)。キューピーの体型はお腹が出ているため、ウェストの下5㎜のローライズデニム製作は難しいです。今回は、キューピーママがローライズではない型紙を描き、スキニーに似せたデニムに挑戦しました。デニム地を変えたりパーカーと合わせるとかわいいです。

デザイン

 デニムの前にはポケット(スクープポケット)、後はヨークと貼りポケットが付いています。何といっても飾り用ステッチ(押さえミシン)が難しかったです。特に2本並行したステッチに苦労しました。もちろん、パンツは前あきになっています。今回はバネホック(ジャンプボタン)を付けました。このボタンのため、ウェストベルトを太くしています。スクープポケット(ウェスタンポケット)の中にあるウオッチポケット(コインポケット)を付けることができたら完璧ですが、大きさを考えるとキューピーママの技量では無理かなあ。

バンザイしてもおへそ見えません。ピッタリフィットのデニムです。
旧作品はおへそが見えちゃいます。ローライズと言えば??? それなりです。

縫製手順

 通常のパンツであれば左右・前後の4枚のパーツです。今回のデニムは13パーツもあるので縫っていく順番に注意します。メモ程度ですが作っていただく時の参考になればうれしいです。

後パンツ
  1. 型紙の裏面にスプレー糊をかけて布の裏に貼り裁断します。後のポケットのみ布の表に型紙を貼ります。ポケット口を型紙どおり裏側に折り、ステッチをかけておきます。残り四辺も型紙どおりに折り、アイロンを当ててから接着剤で縫い代を軽く固定しておきます。接着剤をつけすぎないように注意します。型紙は剥がします。

  2. 後パンツのヨークを縫います。ヨークと後パンツの型紙は貼ったままヨーク側を上にして縫います。ヨークの型紙と後パンツの縫い代の型紙を剥がし、縫い代をヨーク側に倒して2本押さえ縫いをします。型紙を剥がすことが心配な場合はステッチにかからないよう型紙を折りたたんでおきます。

     後パンツの股上を縫います。左右のステッチが食い違わないようにするため、左右のヨークを合わせた箇所にしっかり待ち針を打ち、ウェスト側から縫います。縫い代は右パンツ側に倒し、押さえ縫いをします。

  3. 後ろのポケットを付けます。身頃の裏側から型紙のポケット口の左右2か所と五角形の頂点から待ち針を表に出してポケット位置を決めます。ポケットの4辺を縫います。縫い始めと縫い終わりとなるポケット口の強度を確保するため、ポケット布より1針はみ出させて縫っておきます。

前パンツ
  1. 前パンツとポケット布(表からは見えませんが今回はLibertyの布を使用しました。かわいい柄を選ぶと製作中の楽しみになりますね)を中表に合わせ、ポケット口を縫います。カーブしているので縫い代に切り込みを入れ、縫い代を割ってから型紙を剥がします(ポケット口にキセがかかりません)。ポケット口を表に返し、しっかりアイロンを当てておきます。2本ステッチをかけます。微妙なカーブに2本平行してステッチをかけるのは難しいので、ステッチ用の型紙を表から貼って作業をするときれいにできます。
  2. 前あきの部分のダミーステッチを縫うため、もう一枚準備した左前パンツの型紙を表地側に貼ります(下の写真のように右前パンツの一部分を切り取り、左前パンツに張り直してもOKです)。印どおりに2本ステッチをかけます。右パンツは見返しを折り、アイロンでプレスしておきます。

  3. ポケット用の向こう布とポケット布を中表に重ね周囲(脇以外の底と前側)を縫います。 ポケット用の向こう布と前パンツがずれないよう上と横を縫い代内で縫い留めておきます。

    前後パンツ
  4. パンツ中表に合わせ、脇を縫います。

     脇の縫い代は後パンツ側に倒し、縫い代を押さえるためと飾りを兼ねてポケット位置までステッチをかけますます。ヨークの部分は縫い代が重なり縫い目が歪みやすいので、目打ち等でしっかり押さえてステッチをかけるときれいに仕上がります。ポケット位置から下の脇の縫い代は割ってアイロンをかけておきます。
  5. 裾の縫い代を折ってアイロンで押さえ、表から押さえ縫いをしておきます。
  6. ウェストとベルトを中表に合わせ縫います。ベルトの両サイドを合わせると身頃側が短く、ベルトが長いように見えます。

    ベルトは直線で身頃はカーブになっているためです。ベルトの両サイドに待ち針打った後、後中心に待ち針を打ちます。ベルトが若干余るように見えてますが、体のカーブを想像しながら間の待ち針を打ってください。型紙を貼っているベルトを上にして縫うときれいに縫えます。
  7. ベルトの仕上がり線で両端を折り、型紙を剥がして上端を折ります。パンツ側は裁ち切りのまま表側からベルト周りを一周押さえ縫いをします。スタートは右身頃(持ち出しがある側)のベルト下部から左身頃、ベルトの上部へと一周します。

    上はベルトを付ける前です。下の様にベルトが付くと一気にデニムらしくなります。
  8. 前パンツを中表に合わせ、前股上をあき止まりまで縫います。前あきの端をステッチします。股上の縫い代は左パンツ側に倒し、前あきの端のステッチにつながるように押さえミシンをかけます。この時、ウェストベルトがずれないように注意します。

  9. 最後に股下を縫い、縫い代に切り込みを入れます。ウェストベルトにホックを付ければ完成です。

型紙

 A4サイズ1枚に仕上げるため型紙の配置がバラバラで申し訳ないです。

PDFデータはこちら。

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キューピーのパンツ

 

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