「多面的なリージョンを知る世界」をYuukaキューピーがデザインしました。「リージョン」とは地域とか地方を意味しています。日本の隠れた、忘れ去られようとしている伝統技術と地場産業に光を当てたいという思いが込められています。
衣装デザイン
ミニのワンピースは、忘れ去られようとしている伝統技術と衰退する地場産業を表現するため黒色にしました。過去の栄光と輝きは、全盛期をウェストに設定しラインストーンで表しました。栄光から遠ざかるほど小さなラインストーンを放射線状に配置しました。
伝統産業のシンボルとして団扇を選びました。伝統技術や地場産業に新しい風を送り込むという意味を込めています。また、団扇の紙張りには福井県の折り紙和紙を使っています。団扇の竹骨の代わりに100円ショップで見つけた柔らかい針金をつけました。一気に団扇らしくなります。2枚の団扇の型紙を両面テープで張り合わせています。団扇を10枚作り、チュールに留めました。黒のワンピースに合わせてチュールも黒色を使用しました。チュールの形は扇子に敬意を表して三角型にしました。
団扇と扇子
「扇」はあおいで風をおこす道具全般を意味します。今回、伝統産業に新風を吹き込みシンボルとして団扇を使いました。扇子じゃないのと思われるかもしれませんが、扇子より団扇の方が古いのです。中国から日本に入ってきた団扇が、携帯に便利な折り畳みの扇子となりました。扇子より団扇の団(円い意味)の丸い形が好みでした。
型紙
ワンピースの前身頃の斜線に沿ってラインストーンを貼ります。
PDFの型紙はこちらです。