朝の連続テレビ小説のヒロイン「福ちゃん」が働いていたホテルであり、萬平さんと結婚式を挙げたホテルに行ってきました。10月の秋晴れの日に次いで今回二度目です。ちょうど、一年に一回（今回で13回目）開催されるライトアップの日でもあります。
庭園部分の一部は所有者が異なっていたため、後年改めて所有者から購入し庭園として再生されました。この庭で、福ちゃんの結婚式の記念写真を撮影しています。
ホテルとして撮影に使われた場所は、関西にある（西宮市）武庫川女子大学の学び舎兼記念会館として使われています。フランク・ロイド・ライト氏の日本での愛弟子であった遠藤新さんが設計しています。西洋建築と日本建築の様式を融合させた素晴らしい建物です。ライトさんが設計した帝国ホテル（現在は一部が移築されています）に並び称されたホテルで文化庁が有形文化財として登録しています。ホテルは1930年に開業し1944年には海軍病院として転用されたため、営業期間15年足らずでした。1945年には米軍に接収された後、大蔵省が管理していたものを1960年に武庫川学院が譲り受けました。
建物を譲り受けた時は傷みがひどく、修復には大変苦労されたそうです。例えば、剥がれたレンガの外壁は、新しいものにするが外見は経年変化している様に焼き上がりの色を調整する。シャンデリアのパーツはガラスの型作りから始め、廊下のランプシェードとしても使われています。ほの明るさ（明るいLEDライトの生活をしていると薄暗いと感じてしまうかもしれませんね）がなんとも言えず温かい気持ちにしてくれます。
下の左の写真は西ホールの天井です。障子が使われ直接照明を柔らかな光に変えていますよね。池を囲む素敵な庭園も広がっています。紅葉のライトアップも綺麗でした。写真がうまく撮れなくて、トホホ（キューピーを左手でスマホを右手で持って撮影することに不慣れで・・・言い訳です）。皆さん、自分の目で素晴らしい建築を見に行ってください。JR甲子園口から徒歩10分。見学できる日が決まっている様なので、WEBサイト（武庫川女子大学甲子園会館）で確認してください。個人見学や喫茶付き見学などいろいろあるようです。
