Happyキューピーが、「worldCollection」というファッションショーにおいて日本の四季」を担当しました。季節のうつろいの中から「夏」の夜空をコンセプトに輝く銀河をイメージし衣装をデザインしました。




衣装デザイン
日本には、天の川・七夕伝説があります。機織りの上手な織姫と立派でたくましい彦星とのお話です。織姫は織機で雲・霧・霞を織り、下界で生活する人々にとって水の資源として必要不可欠なものでした。衣装デザインのポイントは、この日本の伝説に由来しているので着物をイメージしたドレスに仕立てています。衣装は2重構造とし、ベースのドレスには深い青色の夜空ときらめく星を表現するため濃い青色のサテン生地を使用しました。ベースを覆うドレスは、雲・霧・霞を表すために薄い青色のオーガンジーを使用しました。雲・霧・霞が揺らめく様は、片腕を振袖にすることで表現しています。
日本では「天の川」と言っていますが、英語圏ではギリシャ神話「ミルキーウェイ」と言われています。






ドラマチックな夜空
夏の夜空は真っ暗闇ではありません。明るく照らされた家の中から外に出て、見上げる夜空は暗く見えるため黒い色を連想してしまいます。お月様が出ていない新月の空をジッと見ていると星々が夜空を照らし深く青い色を感じます。月夜は、月が明るいため周りの暗さが際立ち、深く青い色を感じ難くします。Happyキューピーは、黒い空ではなく、深く青い色と星々が夏の夜空演出していることを知っています。一瞬見ただけではわかりませんが、星は移動しています。写真で見ると星が動いていることがよくわかりますね。
星の移動を撮影する方法は、「バルブ撮影」というそうです。シャッターを長い時間開いておくことで、この撮影には「レリーズ」という器具をカメラに付けます。キューピーママは、「レリーズ」の代わりにスマホで操作してました。カメラ初心者のキューピーママが、この写真を撮影しました。
季節によって、日によって、時間によって、夜空は異なる表情を見せます。星図盤の盤が回転するようになっているので星の動きをご存じの方も多いと思います。季節によって見える星も変化するからなんですね。


月夜であれば
月夜で深く青い空と星々が見えないときは、「天の原おもへばかはる色もなし 秋こそ月の光なりけれ」(「新勅撰和歌集」 藤原定家)を思い浮かべてみてください。「思えば天空には何ら変わるものがあるわけではない。秋だとはっきり教えてくれるのは月の光です。」という意味合いですね。最後に全身アップの姿を見ておいてください(しつこくてごめんなさい。でも可愛いんですもの)。