キューピーママの妹からソーシャルダンスの衣装を譲り受けました。キューピーの衣装に仕立て直そうと一念発起して頑張りました。ヒラヒラのスカートがとても優雅で華やかです。キューピーは大満足です。今にも踊り出しそうですがリードしてくれるパートナーがいないのでどうしましょう!
ファッション
ソーシャルダンスの衣装の写真です。ロングドレスのベースは肩から裾に切り替え線があるプリンセスラインです。この衣装はヨークが付いているのでプリンセスラインは途中から始まる余に見えます。
後あきですが、スカートの構造上途中までのあきです。着脱が苦しいので持ち出しを付けました。
裾の三角部分のヒラヒラが上手く出るよう試作を繰り返しました。キューピーを足長に見せるため、ウェスト位置を高くしてシースルーのヒラヒラのスカート丈を長くしました。
出来上がりを見ると胴体が透けてしまったのでスコート作りました。スコートを履くことでヒラヒラスカートにボリュームを持たせることができました。災い転じて福となすとはこのことです。
製作上のポイント
出来上がってからスパンコールを付け直しました。
製作前に悩んだことは縫製の順序でした。恐らく、型紙をご覧になると「どういう順序で縫ったの?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。手順①はヒラヒラした扇型の三角スカートと本体を出来上がり線で縫います。縫い代まで縫ってはいけません。図を参照してください。手順②は①の反対側のヒラヒラした扇型の三角スカートと本体を出来上がり線で縫います。手順③は①と②のヒラヒラした扇型の三角スカートを縫います。
両脇は最後に縫います。脇以外の本体のプリンセスラインを縫い合わせます。好みでプリンセスラインの縫い代を押さえるためのステッチをかけます。今回は、布の厚みがあったのでステッチをかけました。後身頃に接着芯で補強した持ち出し布を付けます。前後ヨークと身頃を縫ってから袖を付けます。
ドール服製作上のお薦め
今回は、試作する前にプリントアウトした紙の型紙をテープで形作りシルエットを確認するという作業をしました。初めて製作するシルエットには必要な作業だと実感しました。試作する作品を少なくでき、作業効率があがりました。
人の洋服は強度が必要なので布に厚みがあり、ドール服に仕立て直すには不向きなものが多いそうです。製作してみて布の厚みがドール服に影響する大きさ(デザインの具現化と縫製の技術力)を実感しました。人の厚地の生地はお勧めしません。
型紙
PDFデータはこちらです。パーツが多いので2枚になっています。