銀河鉄道の旅をタイトルにAyanaキューピーがMercury(水星)をイメージしたファッションデザインに挑戦しました。
ファッションイメージ
ファッションイメージは次の3つで構成しました。①水星の名前の由来である「五行思想」の泉から涌き出て流れる水。②限られた時にしか姿を見せない魅惑的な星。③周知一致した知識を共有できていない「ふんわり」を表現しました。半透明の白と青の生地を使い水を表現しました。特定の角度からのみ本体のワンピースが見えるようにすることで魅惑的な星を表現しました。「ふんわり」感は、Ayanaキューピーが水星まで飛んでいく翼をイメージしました。
Mercury(水星)豆知識
水星は太陽系の惑星の中で、一番太陽に近い軌道にあります。地球からの最短距離は約1億km離れてるそうです。Ayanaキューピーには想像できないほど遠いですね。
水星は大気が地表に留まることができないほど重力が弱い星です。大気も留まれないくらいですから水もありません。昼間の表面温度は427度まで上がり、夜は−183度まで下がります(「暑い」とか「寒い」とかいうレベルではありませんね)。
水星は太陽に近いため、日の出前と日没直後のわずかな時間しか観察できず、時期によっては望遠鏡でも見ることが難しい謎の星だったようです。紀元前14C(アッシリア)に観測された記録があるそうですが、水星となったのは中国の五行思想に由来しているそうです(「水がない」のに水星となっている理由はここにあります)。
水星探査
1973年にアメリカ航空宇宙局 (NASA) が金星と水星の探査に向けマリナー10号を打ち上げました。1974年から3回にわたって水星に接近し、写真撮影や表面温度の観測を行い、惑星表面の特徴的な地形の4割を明らかにしました。その後、燃料がなくなり太陽の周りを人工的に作られた惑星として周っているようです。
次の水星探査は、ディスカバリー計画の一環として2004年に打ち上げられ、2011年に水星の周回軌道に入ったメッセンジャーです。マリナーは一年ぐらいで水星を探査できる距離まで到達したのも関わらず、メッセンジャーは7年近くもかかってます。これまで全く気にならないことでしたが、どうしてこんなに時間がかかったのか疑問に思いました。よー〜く調べると、地球から水星へのアプローチの仕方の違いにありました。メッセンジャーは、燃料節約のため地球、金星、水星と複数回のスイングバイ(天体の運動と重力を利用し、探査機の軌道を修正する方法)を行いながら水星の周回軌道に接近しました。そのため地球から水星まで最短距離が約1億kmにもかかわらず、約79億kmもの軌道を辿ることになりました。マリナーの7倍の時間がかかったのです。その代わり、地核物質、磁場、磁気圏など水星の様々な探査を行うことができました。
型紙
前身頃には、羽をつけましたがリボンでもキラキラのガラスでも良いと思います。オーバースカートはオーガンジーなどの透ける素材を使います。今回は、白地のラメタイプ、薄い水色、白を重ねるようにトップとスカートの間に挟んで縫い合わせました。