「Primavera」のフローラ
Sayaキューピーが、イタリアの画家であるボッティチェリ(Botticelli)が描いた「Primavera」のフローラをファッションで表現しました。フローラの元の名前はクロリスで春を呼ぶ妖精です。ゼフュロスの手が触れると妖精から花の女神フローラに変身します。絵の中には、変身前後のクロリスとフローラが右端に描かれています。
衣装ポイント
寒い冬から解放された喜びをショッピングピンクで、きらめく春をサテンの生地で表現しました。外を飛び跳ねたい気持ちは、ミニスカートのワンピースにすることで表現しました。春のふんわりした感じを表現するために9枚はぎのスカートにしました。フローラですから花々をスカートにちりばめました。
ボッティチェリの「La Primavera」
この絵はルネサンス期のフィレンツェを代表するメディチ家が、ボッティチェリに依頼し描かれた作品といわれています。この絵には6人の女性と2人の男性と500種類程の植物と190種類ほどの花々が描かれているそうです(ウフィツィ美術館で実物を見ましたが、人物の背景は暗く肉眼での確認は困難でした)。神話に登場する人物が描かれているので、神話を読んでからこの絵を見るとより感慨深いです。
右端でほっぺを膨らませているのが西風を吹かせるのゼフュロスです。春という題材には欠かせない役割ですが、春風なのに南からではなく西から吹くのです。これは、冬を運んでくる冷たい北風の神がボレアス、晩夏と豊かな農作物の実りの秋を運んでくる南風の神がボレアス、暖気と雨を運んでくる東風の神がエウロス、春の訪れを告げる豊穣の西風の神がゼフュロスとされているためです。
型紙
Primaveraに登場する人々