キューピーが、ルネサンス期(1482年)のイタリアで画家ボッティチェリがメディチ家から依頼を受け描いたと言われる「Primavera」(日本語では「春」)を現代に蘇らせました。Erinaキューピーが「恋のキューピット」こと天使を衣装デザインしました。
衣装デザイン
絵画の上部にオレンジをたわわに実らせた木を背景に描かれているのがキューピットです。純真無垢な天使を表す白をメインカラーにし、天使の羽をイメージしたふわふわ感をチュールレースで表現します。チュールレースの一部分をつまんで突起を作り、突起のトップにベネチアガラスのビーズを付けてイタリアを強調しました。幼さは背面の大きなリボンを配して表現しました。
「Primavera」
絵の中には神話に登場する六人の女性と二人の男性、 キューピッド(ローマ神話の愛の神)が描かれています。このキューピットは目隠しをし、三美神の貞淑の女神を矢で狙っています(画面左側に集まっている3人の女性の真ん中:後ろ姿の人)。マーキュリー(英語読み:ローマ神話ではメルクリウス)に恋している貞淑の女神を応援するためです。貞淑の女神の視線は、画面左端の男性(マーキュリー:旅人や商人の守護神)に向けられています(目隠しをしていると的を外してしまうよ。ちゃんと矢を射ってね)。
フィレンツェ(イタリア中部)のウフィツィ美術館で本物(高さ2m、幅3mの大作)を鑑賞できます。神話(ギリシャ神話、ローマ神話など)を題材にしていますが、様々な解釈があるので調べてみると面白いです。絵画としての存在も貴重ですが、この絵の中に描かれている植物をじっくり鑑賞することもお勧めです。あなたは、何種類の植物を見つけることができるでしょう。500種類以上の植物が描かれ、130種類ぐらいは花を特定できるそうです。
型紙
オーバースカートには、ラメ入りオーガンジーを2㎝の方眼紙の上に置き、頂点を摘まんでベネチアガラスのビーズをつけました。型紙はスカートの赤い部分を型紙として使います。リボンはオーバースカートと同じ布を使いましたが、好みでアレンジしてください。
ルネサンス
今回のブログの最初に「ルネサンス」と書きました。14世紀のイタリアで起こったギリシャ・ローマの文化を復興しようとした運動のことです。19世紀のフランスの歴史学者がこの文化復興運動期を「再生と誕生」の造語「ルネサンス」と記したことが始まりです。
「Primavera」の登場人物
天使以外の登場人物にヴィーナスがいます。