キューピー&ファッション 

キューピー人形用の洋服を作ってファッションを楽しむ

お正月飾りをイメージしたドレス。着物とは違う美(型紙有り)

 例年、キューピーママがお正月用に着物を新調してくれてましたが、今年はドレスです。単なるドレスではありません。お正月をイメージしてmdfptメンバーのyukkiiがデザインしました。お正月から、すらっとした足を見せちゃいます(股下2cmです)。

f:id:kewpieF:20201231193527j:plain
f:id:kewpieF:20201231193520j:plain
「ウシ」が「うし」ろ向いてるよ〜〜。駄洒落です(すいません)

ドレスについて

  歳神様をお迎えするために高貴な色として「本紫色」を選びました。女性天皇である推古天皇が604年に制定された冠位十二階の中で最も高い位「大徳」を表す色です。平安時代までは天皇と公家にしか許されない「禁色」でした。江戸時代ではムラサキといわれる花の根で染める紫根染めが大変高価であったため、贅沢を禁止する「奢侈禁止令」(しゃしきんしれい)によって紫が禁止されてしまいました。そのため紫根染めではない紫染めが開発され「似紫」が出回りました。ちゃんとした蘇芳染(すおうぞめ)という染色なのに「似」という字が当てられ、気の毒な時代でした。貝紫染もエンペラーパープルと言われ、古代から世界中で愛された高貴で高価な染物でした。日本では吉野ヶ里遺跡で見つかっています(活水女子大学の寺田教授が詳しいです)。もう一色は、おめでたい色として赤を選び、紫をトリミングするように配しました。

f:id:kewpieF:20201231190913j:plain
f:id:kewpieF:20201231191017j:plain

 シルエットは、雪の多い地方で行われる小正月の伝統行事「かまくら」をイメージしています。雪で作られた家(雪洞)で、竃(かまど)に似ています。竃は昔の加熱調理器具でコンロの役目を果たしていたものです。「かまくら」の入口、竃の焚き口を前身頃で表現したので足を見せちゃいました。色も形もお正月、なんて縁起が良いドレスでしょう!

f:id:kewpieF:20201231191009j:plain
f:id:kewpieF:20201231190937j:plain

お正月について

   キューピー家は無宗教ですが、キューピーママの両親やおじいちゃんおばあちゃんを真似してお正月を迎える準備をします。無宗教と言いながら「なぜ」と思うでしょ。お正月は新しい年の福や徳を司る「歳神様」を迎えるための日だからです。玄関先に松の葉に水引をかけた門松もどき(歳神様が道に迷わず来てくださる目印です)。玄関にはしめ縄飾り(神社のしめ縄と同じで災いを払い歳神様に宿ってもらう)。床の間(今の家にはないので飾り棚の上)にはお供えの鏡餅を飾ります。まるでクリスマスにサンタクロースがプレゼントをもって我が家に来てくれるのを待つみたいですよね。門松は煙突、しめ縄はツリー、鏡餅はくつ下。ちょっと飛躍しすぎました。今年の年末年始は例年になく時間がたっぷりあったので妄想の世界を楽しみすぎました。

型紙

f:id:kewpieF:20210101195124j:plain

MDFPTのWorldcollection「日本の四季」関連した記事
www.kewpief.com

www.kewpief.com

www.kewpief.com