11月からズワイガニの漁が始まりました。オスの漁期は3月までですが、メスの場合は1月中旬(実際は12月で終わるようです)までです。ズワイガニのメスは、セコ蟹・香箱蟹・せいこ蟹・こっぺ蟹などと呼ばれています(地域によって名前が違うのです)。このメスのズワイガニの内子(うちこ)とミソが大好きなんです。オス蟹より断然メス蟹が好き。キューピーママの妹から大きいセコ蟹が届き、めっちゃ笑顔の家族です。
初物
一人二「杯」が割り当てです。まずは、一「杯」目から取り掛かりましょう。「杯(ハイ)」と記しているのは、料理されているからです。生きている場合は「匹」ですが、生きていない場合は「杯」というそうです(以前、カニを食べに行ったとき宿の女将が教ええ下さいました)。
甲羅を外すと内子とミソが見えます。赤い所が内子(蟹の卵巣)です。甲羅を返すと外子(そとこ:成熟した卵)が見えます。外子は好みではありません(資源に対して申し訳ない思いです)。
足は小さいので面倒なのですが、カニ専用のピーラーを使って殻の部分をとると簡単に身を取り出すことができます。
セコ蟹
オスのズワイガニは高値で取引されますが、メスは注目されず昔は子供のおやつでした(贅沢だなあ)。このセコ蟹を一躍有名にしたのが福井県の越前ガニを使った「開高丼」だと思います。2合のご飯に内子と外子・ミソ・身をトッピングした丼です。特に内子とミソが絶品です(オスよりかなり小さいので身をとるのは面倒です)。資源保護のためにメスの漁期は2か月ですので貴重な蟹です。
ズワイガニと紅ズワイガニ
ズワイガニと紅ズワイガニは生息域と漁期が違います。同じズワイガニなのに紅ズワイガニの扱いは格下状態です。ズワイガニ(松葉ガニ・越前ガニなどタグが付くもの)の生息水深は200mから400m位まで、漁の方法は底引き網漁、漁期は11月から3月です。紅ズワイガニの生息水深は500mから2500m位まで、漁の方法はカニかご漁、漁期は9月から6月です。紅ズワイガニはズワイガニより身の入りが少なく水分が多めですが、身は甘い上、お安いです。紅ズワイガニのメスは漁獲禁止になっているため食べることができません。