お題「#おうち時間」
キューピーはついに裸足のスーパーモデルを卒業します。ドレスに合う靴が完成しました。
キューピーは様々な洋服を持っていますが、今まで本物の靴を履いていませんでした。最初は、ママが足に洋服の色に合うマニュキュアを靴のように塗ってくれていました。数か月間は、カラーバリエーションもありとてもきれいで満足してました。しかしながら、時間経過とともにマニキュアが剥がれてしまったり、床にくっついてしまい、美しさが薄らいできました。おしゃれは足元からと言われますから、何とかしなくっちゃ!ついにキューピーママが靴づくりにチャレンジしました。
キューピーの足型を活かしたドレス靴
最初は型紙の目安づくりのためにフェルトを使って大雑把に試作しました。次にビニールコーティングされた布で靴を試作しました。良い感じに出来上がったので、この型紙を使っていよいよ革で靴を作ります。この型紙は左足用です。右足の靴を作るためには型紙を裏返して使ってください(調子よく作り、気づいたら左足の靴ばかり出来上がってました。トホホ)。気を取り直して右足用の靴も作りましょ!
この靴にピッタリのドレスにお着換えして、出来上がった靴の前で「はい、ポーズ」
靴づくりのプロセス
では、靴を作りましょう。基本
- 型紙を本革や合成皮革に写します。
- 革をパーツごとにカットする前に「菱目打ち:stitching chisel」をします(「菱目打ち:stitching chisel」の数は、型紙に記しています)。写真のポコポコ穴が「菱目打ち:stitching chisel」です。出来上がりのサイズが縦4㎝、横3㎝と小さいため、カットしたパーツに菱目打ちをするのは難しいからです。曲線部分の「菱目打ち:stitching chisel」を丁寧にするときれいな仕上がりになります。
- 「菱目打ち:stitching chisel」が終わったら、パーツごとに0.5㎝の縫い代を残して裁断します。
- かかと部分を縫い合わせます。かかとの縫製断面が横から見えなように配慮します(写真を参考にしてね)。 糸の長さは、縫いたい区間の3倍程度になるようにします。1本の糸の両サイドに針2本を通します。 縫い糸の色は革と同色でなくても良いです。今回の革の色は、どんな洋服にも合わせやすいベージュを使っているので、縫い糸のバリエーションが楽しめます。一つの「菱目打ち:stitching chisel」の穴に2回針が通ります。かかとの上の部分は、靴の着脱時に力がかかるので2回糸を通します。縫い終わりは糸を結んで0.5㎝くらい糸を残して切ります。最後にほつれや結び目がほどけないようボンドで固定します。
- 靴の側面とインソールを縫い合わせます。インソールですので、革の表が靴の中部分に来るようにします。つま先の合印から縫い始めます。 革を挟んで糸をしっかり締めます(ゆるいと隙間ができてしまいます)。かかとは革が重なるので折れないように整えます(3枚の革を縫いますが「菱目打ち:stitching chisel」をしているので力は要りません)。
- 縫い代をカットして靴の周囲をきれいに整えます。この段階で靴の形が決まるので縫い代部分をきれいに切りそろえておきます。
- ソールの革を靴のインソールの外側にボンドで貼ります。ボンドが乾いたら、ソールのはみ出した部分を切り落として完成です。
キューピーが靴を履いた足元に注目。マニキュアを塗って靴のように見せかけシューズとは違います。
型紙は左足用を一つ作りました。右足用は、左足用の型紙を反転させて作ります。キューピーママは靴づくりが楽しくて大好きになりました。縫い糸の色が違う靴を4足作りました。ところが、キューピーが靴を履こうとしたら左足用ばかりでした。右足用の靴はないの! このような問題が生じる原因は、靴には左と右があるからです。この問題を解決する方法は、左右共有の靴を作れば問題なし。こちらはキューピーの足の形にピッタリなのでフィット型と呼ぼう。
左右が関係ないラウンド型の型紙を作っちゃえ! こちらはラウンド型と呼ぼう。ついでにフィット型の、甲が深いタイプも作っちゃえ。
革はビビットな色が少ないので合成皮革も使いました。
型紙
今回使った道具
布製の靴を作る場合は洋裁用の針と糸を使用できますが、革製の靴を作る場合はレザークラフト用の道具が必要になります。今回使った道具リストです。
- 本革の端切れ。
- フォークのような形をした「菱目打ち:stitching chisel」(1本目・2本目・4本目などがあります。キューピーの足は小さくカーブが多いので2本目があれば十分です)
- ゴム板(「菱目打ち:stitching chisel」を使って革に穴をあけるとき、机を傷つけないようにするための硬くて重めの下敷きです。100円ショップで代用品を探せます)
- 木槌(最初、金槌を使っていましたが打った時の高音で大きい音が気になったので木製の槌を使ってます)
- カッターナイフ・ハサミ
- 接着剤サイビノール100(接着剤がサラッとしているので塗りやすく、乾く前に貼り直しができます)
- 針(針の先が丸くなっているレザークラフト用の細針です。布用を使う場合は針孔が大きめで針先をやすりで丸くすると使いやすいです)
- 糸(レザークラフト用蝋引きの5番糸)