万葉集:相聞歌
kagamiキューピーは、万葉集の中の歌をイメージしてドレスをデザインしました。 4500以上の歌の中から「妹が名懸けたる桜花咲かば常にや恋ひむいや毎年に」を選びました。歌のテーマは「桜」です。あなたならどんなドレスをデザインしますか?
ベースとなるドレス
花の華やかさと清らかさは、トップスの左側のフリルで表現しました。女性の色気はウェストの肌を見せることで表した。ちょこっと見えるおへそが可愛いです。一人の女性を想い続ける男性の様子は、枝垂れ桜の花の色を変えることによって表しました。思いを寄せた女性に会えない悲しみと寂しさはスカートの色をグレーすることで、女性への愛おしさはスカートのスリットに透ける素材をあしらうことで表現しました。
トップスの作り方
向かって右側のトップスに散りばめた桜の花は、下の写真のように作ります。円に裁断した一枚の布は、ひとつの花びらになります。5枚の花びらを一つにまとめると一輪の花が出来上がります。実際に作ってみましょう! 裁断した円の布を二つ折りにし、半円に沿って三針ほど縫います(写真左端)。1枚目の花びらに続けて2枚目を縫い連ねます(写真左から2枚目)。5枚縫い続けます。右から2枚目の写真は、縫い糸を絞ったところです。
次はトップスの左側に付けたフリルについて説明します。綺麗なフリルにするためには、ちょっと面倒ですが一手間が大切です(特にフリルの量が多く重ねる時)。写真右は、上下に2本ぐし縫いしています。写真左は、2本のぐし縫いの糸を絞ったところです。このように綺麗なフリルを作ることができます。綺麗! フリルの端は、ほつれ止めを兼ねてらラメ入りのマニキュアを塗っておきます。キラキラしてきれいです。土台への本縫いは、2本のぐし縫いの間にあります。
型紙
型紙はシンプルで簡単にドレスの本体が出来上がります。フリルと桜に手間がかかりますが出来上がりはゴージャスでエレガント。最高ね。
歌の解釈
kagamiキューピーの歌の解釈です。「桜」にゆかりがある名を持つ女性の恋人は、河川敷に咲く美しい桜を時間が止まったかのように一人で眺めていた。彼の心の中は、二度と会うことができない彼女のことで一杯でした。彼女への愛は桜の季節が巡るたびに深まり、愛が深まるほど会えないことの辛さや寂しさが増幅します。こんなに男性に愛される女性とは、なんと幸せな人であったろう!
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