キューピーが楽しみしている十二単。天皇即位正殿の儀に間に合ちょっと光が見えてきました。正式には十二単と言わないそうです(五衣唐衣裳)が、皇后様がお召しになる様式と同じように製作できません。キューピーはぽっこりお腹に手足が短いためです。着物の重ねを簡略しながらちゃんと着ているように見せるために色々考えて製作している様子です。
単(ひとえ)は別に仕立てます。袖は五衣(いつつぎぬ)、打衣(うちぎぬ)、表着(おもてぎ)の7枚分を重ねてます(上の写真左はまだ途中です。右の完成した袖は袖口からフリフリがわかるように固定していません)。
小袖の上に着る単は、体の側が表になるように作ります。7枚重ね、一番上に着る表着は外表に仕上げます。五衣と打衣は袖と同じように簡略して、襟と衽(おくみ)と裾だけ作ります。衽は上の写真左のちょっと三角に見えるように縫い合わせているパーツです。
キューピーは座ることも見返り美人のようにポーズをとることもできません。立ち姿のみで十二単姿を美しく見せるためには、人が着る十二単の型紙では上手くいきません。そこで裾が綺麗に広がるように工夫しました。背中の真ん中を中心に裾が楕円形になるよう しています。7枚を一枚ずつ調整しながら重ねるのが一苦労!いえいえ何十苦労です。衽とつながないとダメだし(前身頃の突き合わせ部分になる衽も袖と同様固定しません)。ahh、形が見えてきました!
これらのパーツを組み立てて縫い合わせると完成だあ。 いえいえ、唐衣と裳を作らなきゃ完成じゃない。ファイト!ふぁいと!