ナイル(nile)川クルーズ
オムコンボ(Homme Combo)神殿
アスワンとルクソールの間で水没してしまう運命の神殿がいくつか移築されています。クルーズ二日目は、このあまり耳にしない神殿(キューピーは勉強不足で初めて耳にした宮殿名でした。「ぼーっと生きてました」ごめんなさい)。ガイドのHッサンさんの説明です(検証していませんのでご容赦を)。茶系のショルダーバッグが大人っぽいでしょ!
印象深いというか、へ〜〜と感心したというか、科学の原点だと思ったのがオムオンボ宮殿(金の丘という意味で地名でもります)。イシス神殿と同じ時代に建設されました。通常の神殿は一人の神のための神殿でしたが、ここは左手ハヤブサであるフォルスと右手ワニの神ソベック神が祀られ本殿も二箇所あります。ワニの神ってと思ったのですがナイル川に住む主と考えれば神格化もあるかな。塔門の高さは23mあるのですがアラブの支配者がこの神殿を石切場として使用したため壊されたそうです(ガイドさんの私見ですが、遺跡のなんたるか、エジプト人の歴史と文化を冒涜する行為であったと残念がっていました)。
キューピーの興味は、カレンダー、医療器具、ナイロメーターと王の戴冠式でした。カレンダーは三期(氾濫、種まき、収穫)、 1ヶ月は10日間 に分けられています。太陽マークは日、月は9、馬の蹄鉄のマークは10 、馬の尻尾は30、渦のようなロープは100、 蓮は1000 を表します(キューピーが指す先には縦棒二本と太陽なので2日、その下は縦棒三本と太陽なので3日、一番下は8日)。暦読めちゃいました。うふふ!
ナイル川の水位を測っていたのが子供たちが集まっている(課外学習かな?)ところにある、この井戸ナイロメーターです。今は、底の方に水が少し。氾濫するときは上の方まで来るってこと?(ナイル川の両岸は平原だからかなり遠くまで水に浸かる、むずが引いたら栄養たっぷりの土に広く覆われてるってことね)
この神殿でもう一つ感激したことは、エジプト全土を治めることを許可するというか認めることを表している2つのレリーフで す。一つ目はトキの頭の神様であるトトとフォルスが王の体に水をかける レリーフです。水は命の鍵(アンク)を表現し、この水を二人の神が王にかけているからです。二つ目は左側の南エジプトの女神と右側の北エジプトの女神が王に冠を被せています。
のどが渇いたのでクルーズ船でお茶タイム。レストランのminaさんがナプキンでファルーカ(帆掛け船)を作ってくださいました。風を切って進むファルーカ、さわやかです。キューピーのお気に入り。パパはこちらがお気に入り。
エドフ神殿
午後はフォルスのためのエドフ神殿(エジプトの神殿の中で二番目に大きい神殿です。一番大きいのはカルナック神殿だよと言ってました)に行きましたが、疲れちゃってガイドさんの話をよく聞いていませんでした。ごめんなさい。印象に残った言葉がありました。「守りの神」「敵討ちの神」という言葉です。フォルスはオシリスとイシスの子供です。オシリスは弟のセトに二度殺されています。この父の敵である叔父のセトをフォルスが倒すことに由来した言葉のようです。ナイルの夕景も楽しめました。