キューピー&ファッション 

キューピー人形用の洋服を作ってファッションを楽しむ

ナセル湖の夕日を見た(エジプト:アスワンハイダム) キューピーの視線の先

 アブシンベル神殿へ行くためには、エジプトのアスワンから行くのが近い。近いと言っても砂漠(サハラ砂漠)の中を300kmをバスで移動するのです。途中アスワンハイダムも観光します。

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エジプト旅行 今回訪れたのはアスワン

 ここからはガイドのHッサンさんの説明をメモしました。年号など確認していませんのでおおよその時系列で理解して下さい! アスワンには新旧二つのダムがあります(旧ダムは、貯水のために作られたものでした)。よく知られているのは新しいアスワンハイダムです。1960年ナセル大統領時代に工事が始まり、1971年サダト大統領(後に暗殺された)時に完成しました。ダム建設の背景には、イギリスから独立するために(1881年から1952年まで植民地であった)1952年にナセル氏が革命を起こし、独立後経済力をつける為に工業化が必須となり電気が必要ということでダム建設が計画されたそうです。

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これがナセル湖です

 この建設には多額の資金が必要でアメリカとイギリスに援助を依頼したが断られたため(この頃エジプトとアメリカの関係は良好とはいえなかった)、フランスが作ったスエズ運河を国営化し資金に当てようとした。しかしなが1956年国営化に対し納得できずイスラエル、イギリス、フランスがエジプトを攻撃しました(国連が仲裁に入った)。その後ロシアの援助によってダムが完成しました。

 ダムによってできた人造湖はナセル大統領にちなみナセル湖と名付けられました。ダムの幅3.5キロ、高さ110m、ダムによって出来た人造湖は全長500キロでスーダンまで続いています。ダムにはクフ王のピラミッドの17倍の石材を使ったそうです。発電量はエジプトの14%を占める重要施設ですので軍人が守っています。

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工事の様子の説明ボード

 アスワンハイダムの建設は、エジプトによいことばかりをもたらした訳ではありません。①ナセル湖に多くの遺跡が沈んでしまいました(アブシンベル宮殿などいくつかの遺跡は移築されました)、②ナイル川の氾濫時による土が田畑に届かず土地がやせました、③気候が変わった、という悪(ガイドの言葉)と①小さな村にも電気が行き渡った、②ナイル川の氾濫による水害がなくなった、という善がありました。などの話を聞きながらアブシンベル宮殿までの3時間のバス旅行はお休みタイムになっちゃいましたが(Hッサンさんちゃんと聞いてなくてゴメンなさい)、1時間ほど走ったところで蜃気楼を見ることができました。上手く撮影できなくてすみません。雰囲気はわかるかなあ。遠くに水面のようなものが見えます。蜃気楼と言われなかったら水があると思っちゃいます。

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蜃気楼ですが時速100kmのバスの中からは上手く撮れてません

  蜃気楼を見てまたウトウトしていると突然、車窓に緑が見えました。アッ、オアシスだと思ったら、ガイドがすかさずオアシスではなくプランテーションだと(何でわかっちゃったんだろう?)。砂漠は全て国有地でサウジアラビアがエジプト政府から買い取りナツメヤシやピーマンなどの野菜やイチゴやマンゴーなどのフルーツを栽培し、サウジアラビアへ輸出しているそうです。水は地下水と運河(ナセル湖とつながっている)を利用し、労働者確保の為に村も建設しています。

   Aー、バス旅疲れちゃいました。アブシンベル宮殿は次回!   ナセル湖の夕日を見てお休みなさい。

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ナセルこの夕日 美しい