最高気温が20度以下になる日も続き、すっかり秋めいてきました。朝夕は、上着か単衣のコートの出番ですね。今日は、そんな秋に着たいフード付きの単衣コートを紹介します(フードは共布の裏付きです)。使っている生地は、私の古い(25年前に作ってもらいました)コートです。年に一回着るか着ないかというほど大事にずーっとクローゼットの中で眠っていました。シルクに撥水コーティングした生地が傷んできたので、眠りから目覚めさす頃かなと考えていました。ちょーど、この季節のキューピーの外出着に良いと思い作ってみました。型紙を見ていただくと身頃よりフードの方が大きくて笑ってしまいますよね。キューピーって頭でっかちなんだと改めて感心しました。可愛さの秘密は、この二頭身にあるのかもしれませんね。撥水コーティングしてあるので雨の日も大丈夫です。秋と春にも重宝します。ぜひ一着欲しいですね。
赤いボタンを首元に一つつけ、見る人の目線が上にくるようにしました。身頃には二本のステッチを入れました。このステッチのポイントはミシンではなく手縫い(運針)にしたことです。機械的ではなく人の手の温かさと微妙な不揃いの揺らぎを感じることができるようにしました。これは、イタリア人の職人さんの弁です(ミラノの工房で黒のスーツを作っていただいた時、赤いステッチを手縫いで入れて下さった職人さんのお話です)。
これから寒くなると裏地付きか、厚手の生地、ダウンなどが欲しくなります。この型紙をベースにチャレンジしましょう。